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All about Street Fighter3 3rd strike

50円の「重み」を再確認してみる

格ゲー勢のなかには、社会人としてお金を稼いでる人も多いと思います。

収入があれば、懐に余裕が生まれる。つまり、学生時代よりもたくさん乱入できるということです。

しかし、僕は思います。「持てるお金が増えたぶん、1回1回の乱入の重みが薄れていっているのではないか」と。

高校時代は弁当代を削ってゲーセンに通った、なんて人もいるのではないでしょうか。

 

そこで考えました。

自分で50円の「重み」を増やせば、ワンクレジットを大切にすることができるのではないか、と・・・!!

前置きはここらへんにして、具体的な話に移りましょう。

 

50円の重みを増やすとは、つまり、「1枚の50円玉をムチャクチャ丹精こめて育てる」そして「その1枚を使って対戦相手に勝負を挑み、50円玉1枚の大切さを再確認する」ということです!

 

 

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今回用意したのは、この50円玉。なんの変哲もない、平成元年製造の50円硬貨です。

これからこの50円玉と共に暮らし、信頼関係を築いていこうと思います。

まず手始めに、50円玉に名前をつけることにしました。

 

多少安直ではありますが、50ということで「五十嵐」と名前をつけることにしました。

「名前じゃなくて苗字じゃねーか」というツッコミもあるかと思いますが、うるっせえ。

 

さて、五十嵐は僕のお財布のなかに無造作に入れられていました。ですから、まずはきれいに磨いてあげなくてはいけません。

Googleで調べてみると、以下のふたつの方法が見つかりました。

①クレンザーで磨くとピカピカになるよ

②お酢につけておくとピカピカになるよ

らしいです。というわけで。

 

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クレンザーとハブラシを用意しました。

 

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早速五十嵐にクレンザーをぶっかけ、ハブラシで磨きます。

白い液体をかけられた50円玉。これを見て興奮した人は頭がおかしいので、病院に行くことをおすすめします。

僕は来週の休みに診察を受けようと思います。

 

 

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裏側? も、念入りにキレイにしてあげます。

「よーしよし、よしよしよし」と声をかけながら磨いてあげると良いでしょう。

 

一通りキレイにできたら、流水でクレンザーを洗い流します。

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十分に洗剤を洗い流したら、次のステップ「お酢に漬ける」を実践したいと思います!!

 

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すし酢。

 

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ジョボジョボミラジョボビッチ。

 

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五十嵐が完全にお酢にひたされました。この状態で一晩寝かせます。

翌朝になったら流水で洗い流し、柔らかい布で拭いてあげます。

するとどうでしょう。

 

 

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うおおおおおお!

ピッカピカやあああああ!!!!!!

 

とんでもなくキレイになりました。五十嵐も満足げな表情です。

頑張ったかいがあるというものですね。

 

次のステップとして、五十嵐のためのベッドを作ります。

これは、家にあった手頃な小物入れに、「鼻セレブ」という高級ティッシュを敷き詰めて作りました。

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なんという豪華なベッド。未だかつて、これほどまでに良い待遇を受けた50円玉があったでしょうか。いや、ありません。

 

食事は氷砂糖をあげることにしました。50円玉が何を主食とするのかわからなかったので、Yahoo知恵袋に尋ねようかとも思ったのですが、「キチガイ死ね」と言われそうなので自分で考えました。

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モリモリ食べるんだぞ。

 

こうして僕と五十嵐の生活は続き、月日は過ぎていきました。

五十嵐との信頼関係は無事に築かれ、いつしか僕らは固い絆で結ばれるようになったのです。

 

そしていよいよ、その日が訪れました。

五十嵐を使って対戦をする日が来たのです。

 

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やってきましたゲームセンター。

この時僕は、いつもゲーセンに行く時と違った感覚を覚えていました。

「このワンプレイ、絶対に負けられない」

すると、五十嵐から返事が返ってきました。

「今までホンマありがとな。ワイは筐体へと飲まれるが、心はいつも一緒やで」

 ※造幣局が大阪にあるので、五十嵐の声は関西弁でお送りしています。

 

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はやる気持ちを抑え、3rdの筐体のところへ。

このとき僕のなかには、今までの五十嵐との思い出が蘇ってきました。

楽しかった思い出、辛かった思い出。

 

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渋谷会館がブッ潰れた思い出。

色んな思い出があるけれど、今となってはすべてが輝いて見えます。

 

さああ、いくぞ五十嵐!!! 俺たちの絆を、今こそ!

 

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100円1クレの筐体だった!!

 

その後、用なしとなった五十嵐はコカコーラの代金の一部としてコンビニの収益になりました。

コーラは相変わらずメチャ美味かったです。

 

~おしまい~

 

スペシャルサンクス※

今回おじゃましたのは、自由が丘にある「プリンス」という老舗ゲームセンターです。

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3rdのほか、鉄拳やKOF、最新の音ゲーガンダムも充実しています。

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麻雀格闘倶楽部の周辺には、老舗らしいレトロな空気が漂っています。

非常に良い感じの空気です。

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地下に降りていくと、階段の踊り場に「大人の遊び場」の文字。

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どこがどう大人なのかわかりませんが、とにかく大人が遊ぶゲーセンなのでしょう。

しかし僕の後ろでは小学生が太鼓の達人やってました。

 

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なんと!地下に入るとダーツまでありました。ビデオゲームだけでなく、幅広い遊びを提供する、自由が丘プリンス。

3rdを含め格闘ゲームは100円1クレジットと少しお高めですが、自由が丘にご用がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

それでは。